ハイアール以外のアジア系メーカーについて
ファーウェイ(中国)
ファーウェイは中国の大手通信機器メーカーで、SIMフリーの格安スマホで大きく成長し、アップルやサムスン電子に迫るシェアを獲得しています。
最近ではハイエンドな機種にも力を入れており、高性能で高級感のある端末が注目を集めています。
これは自社の技術力に対する自信の表れと見ることができるでしょう。
売上の10%以上を研究開発に投資するなど、常に最先端の技術を追い求める姿勢は、内外で高い評価を受けています。
ハイアールが白物家電中心なのに対して、ファーウェイはアジア系を代表するハイテク企業のひとつと言えます。
サムスン電子(韓国)
サムスン電子は韓国最大の企業で、アジア系のメーカーの中では第2位にランクされています。
ハイアールと同様に一般家電製品も製造していますが、電子部品や軍事製品の生産も行なっており、多くのグループ会社から構成されているのが特徴です。
現在のところ、日本では白物家電を販売しておらず、主に企業向け半導体や通信機器を取り扱っています。
液晶パネルやフラッシュメモリーの生産では世界最大のシェアを誇り、生産性の高さが強みと言えます。また、温室効果ガスの削減など、地球温暖化防止に積極的に取り組んでいることでも知られています。
エイサー(台湾)
エイサーは世界第2位のパソコンメーカーで、台湾に本拠を置いています。
1976年の創業で比較的新しい会社ですが、アメリカの大手パソコン会社を買収して急成長を遂げました。
日本に進出したのは1988年で、当初はあまり有名ではありませんでしたが、近年ではブランドイメージも確立してきています。
日本製のパソコンでも、中身は実質的にエイサーが製造していることが多く、その意味では信頼性が非常に高いと言えます。
ハイアールとは違って、白物家電は生産していませんが、日本市場で少しずつ実績を築いてきた点は似通っています。
ASUS(台湾)
ASUSは台湾に本社を置く精密機器メーカーで、パソコン・携帯電話・周辺機器などを製造販売しています。
社名はペガサスの一部を取ったもので、読み方は2012年から「エイスース」に統一されています。
マザーボードの生産ではアジア系最大手の企業であり、低価格帯のパソコンでもよく知られています。近年では日本での販売にも力を入れており、コストパフォーマンスの高さで人気があります。
パソコン関係以外では、プロジェクターやドライブレコーダーなどの生産も行なっていますが、ハイアールのような家電製品は取り扱っていません。